★玄関先を彩るすばらしい香りのばら「モッティマ・サックラ」。
名前のように、桜のような可憐な花びらのばらです。
1ヶ月前に、Hちゃんに電話をした時には、
「リウマチの炎症が無くなったのだから、
すぐにでもリハビリを始めるべきだ」と、
発破を掛ける私に、
Hちゃんは、
「担当のケアマネージャーに、
リハビリの先生を紹介してくれるように
頼んでいるんだけど、
なかなか手配してくれない」
とぼやいていたので、
「Hちゃん、早く自由に歩きたいでしょ。
そしたら、誰かが探してくれるのを待つのではなく、
自分から積極的に、
どこでも可能性のあるところに電話をして、
リハビリの先生を探して、
一日も早くきちんとしたリハビリを始めなきゃ」と、
私は、さらに、発破を掛けた。
そして、1ヵ月後…、昨日電話をしたら、
「自宅に出張して来てくれるリハビリの先生を見つけ、今は、1週間に1回指導を受け、さらに、自分でも毎日リハビリをしている」と、明るい声が返ってきた。
手指、肘、腕、肩、上半身のリハビリから始まって、今は、足のリハビリをやっていると言う。
「今は、リウマチの痛みは全く無いけど、リハビリの筋肉痛だよ」と、
Hちゃんは、うれしそうに、電話口で笑った。
そして、
「リウマチが、
こんなにも良くなった理由が良く分からない。
自分が努力して、
特別に何かをやったという、
わけじゃないし…」と、
言った。
「Hちゃんのリウマチが良くなったのは、
自分で、自分を赦したからだよ。
Hちゃんは、それをやったんだよ。
自分を赦したから、
もう、自分を攻撃する必要がなくなったんだよ」と、
私は、返した。
何か特別なことをやらなければならないと考えて、あれこれ外に探しに行き、遮二無二頑張っても、一時はやった気にはなるが、肝心な自分の心が置き去りにされているために、後には疲労感と虚無感だけが残り、現実は何も変わらない。
私も、散々今までこんなやり方をして来た。
本当に大切なことは、外に向かって何かをするよりも、まずは自分の内側ときちんと向き合うことだ。自分の内側ときちんと向き合い、見えないところが変わると、見えるところは、自然に変化する。
例えば、漢方薬だけでも、貧血が治り体力がつくとか、ある程度のところまでは、うまく行くだろう。でも、もし、Hちゃんが、自分で自分を赦せなかったら、自分で自分の体を攻撃することが続き、リウマチの炎症は無くならなかっただろう。
西洋医学でも同じで、見える体の部分だけ、何とかしようと、ステロイド剤、抗リウマチ剤、鎮痛消炎剤などを使って、リウマチの痛みを感じなくさせても、見えないところ(心)が、変わらなかったら、自分で自分の体を攻撃することは続き、リウマチは、治らない。
「Hちゃんが、歩けるようになったら、
一緒に行きたいところがある」と、私。
「うん、楽しみにしているよ」と、彼女。
実は、一緒に行きたいと思っているのは、昨年7月に亡くなった一つ年下の友人の墓参りだった。19歳~22歳頃の多感な時期を一緒に過ごした共通の友人だったが、いつしか音信不通になり、私が、その友人の訃報を知ったのも、つい最近だった。
Hちゃんには、まだ知らせていない。
「自由に歩けるようになったよ」とHちゃんから、うれしい知らせが来たら、この悲しみを知らせる結果になるけれど、喜びも悲しみもすべて含んで、しみじみと味わい深いのが人生だから…
頑張れ!Hちゃん!
自由に歩ける日を待っているよ!
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