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2009年9月19日 (土)

お杉

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 9月15日火曜日、NHKの番組「プロフェッショナル・仕事の流儀」で、「バガボンド」の作者、井上雄彦氏を取り上げていた。

 

 「バガボンド」がいよいよ最終章を迎え、それぞれの登場人物の人生をどう決着させるか苦悩する井上氏の姿を1年間密着して記録した貴重な映像。

 井上氏は、作品の中で生きているキャラクターと、とことん誠実に向き合い、まるでそのキャラクターが乗り移ったかのような顔で仕事に打ち込む。

 

 「バガボンド31巻」が9月3日にちょうど発売になり、今、読んだばかりのところの制作過程の映像だったので、とても興味深かった。

 「武蔵の顔はまだ十分に納得できる仕上がりではない」と言っていたが、憎しみに生きてきたお杉の最後の顔を、井上氏は徹夜で仕上げ、「納得のいく顔が描けた」と、清々しい表情をしてカメラマンに向かって答えていた。

 

 

 31巻では、お杉の人生が語られる。そこには精一杯生きたお杉の人生があった。

 夫に先立たれ、子供のないお杉は、本位田の血を絶やさないために村娘から赤子を貰い受け、末広がりで未来が広がるようにと「又八」と名付け育てる。

 

 又八が自らの弱さを認め、泣き叫ぶと、

 「よう言うた、又八
 弱い者は己を弱いとは言わん
 おぬしはもう弱い者じゃない」

 又八の弱さを受け入れたお杉は、それによって自分の人生も許し受け入れる。

 

 お杉は、背負われた又八の背中で、故郷に着いた幻を見る。

 「ただいま帰りましたぞい」

 お杉は、憎しみから解き放たれ、
 なんとも清々しい顔で死を迎える…

 

 

 自分の人生を許し受け入れたら、とても楽になる。
 すべてこれで良かったのだと、こころから思える…
 
 
 どんな自分も、
 どこまでも認め受け入れていく。

 自分の否定性を受け入れたとき、
 全肯定のエネルギーが湧いてくる。

 

 

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