生かされていることを知る
★左の写真が北アルプス・槍ヶ岳(3,180m)です。
この尖った槍の穂先(山頂)に登ってきました。
気分は最高でした!
穂先の左側の平らな所が「槍の肩」で、槍ヶ岳山荘が小さく写っています。(2006年10月9日撮影)
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10月7日(土)、仕事終了後、午後11時、西新宿から夜行バスで、上高地に向かって出発した。東京は快晴、十六夜(いざよい)の満月が美しかった。
10月8日(日)、午前6時上高地に到着。現地は雨だった。梓川に沿ってほぼ水平のなだらかな道を歩き、横尾山荘から槍沢に沿って山道を登り、歩く事5時間弱で槍沢ロッジに到着。雨ではあったが、時折日が差す天気で、虹が何度か見えてとても美しかった。
槍沢ロッジに到着して、インターネットで山頂の情報を見てビックリ。何と、山頂は昨夜(7日)から、大荒れの猛吹雪。積雪も30㎝~50cmあるとのこと。遭難者も出たとの事だった。
翌10月9日(月)は、朝少しガスがかかっていたが、快晴。兎に角、行ける所まで行ってみようと槍沢ロッジを午前6時半に出発。大曲付近から氷河が作ったと言うU字谷の両側は見事な紅葉だった。青空と、山頂付近の雪と、紅葉、実に美しくすばらしかった。7日、8日には大荒れの猛吹雪だったことがウソのような穏やかな天気だった。
雪があって登りにくかったが、昼12時頃に槍ヶ岳山荘(槍の肩)に到着。荷物を置いて、槍の穂先にアタックした。槍の穂先は、急峻な岩場で、鎖や鉄梯子で登る。
ただでさえも急で高度感があり怖いのに、雪があって滑るのでかなりびびったが、「ここで登らずに帰ったらきっと後悔する」と思い、一歩一歩、確実に岩に足をかけ、岩や鎖につかまりながら、急峻な岩場を登った。最後に、ほぼ垂直で20mくらいある鉄梯子を登りきって、槍ヶ岳の山頂に立った。ヤッター!気分は最高!
槍ヶ岳の頂上は、360度の大展望。雪をかぶった北アルプスの山々が見事だった。遠くは富士山まで見えた。
その日の夕日は、抜群の美しさで、思わず夕日に向かって「今日一日有難う御座いました」と手を合わせていた。たった1日違っただけで、大荒れの猛吹雪と、穏やかな快晴。山の自然は厳しくもあり優しくもあった。大自然の中で生かされている自分をしみじみと有り難いと思った。
翌10月10日(火)も快晴で、日の出がすばらしかった。朝日に向かって「今日も一日よろしくお願いします」と手を合わせた。雪が凍っていたので、南岳へのルートは諦めて、槍ヶ岳山荘から上高地へ、心地良い風に吹かれて、紅葉と沢のせせらぎを存分に楽しみながら下山した。
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